Yusuke Fujita Official Blog

share my experience

東ティモールの映画「カンタ!ティモール」を観て学んだ2つのこと

f:id:yusukefujita21:20190402165021j:plain

Roger KingによるPixabayからの画像

皆様こんにちは。藤田優介です。

東京でイラストレーター・グラフィックデザイナーとして活動しております。

また、副業として、国際協力のNPOコンフロントワールドでプロボノをしています。

 

趣味でブログを書いており、フリーランス国際協力師である原貫太さん主宰の国際協力ブロガーズサロンにて、ブログでの情報発信を勉強中です。

 

今回は、先月にコンフロントワールドと国際協力活動をする学生さんと共催で行った「カンタ!ティモール」という映画上映会の感想について書きました。

 

 

「カンタ!ティモール」とは?

この映画は、東ティモールという国のドキュメンタリー映画です。

www.canta-timor.com

 

東ティモールは、インドネシアとの紛争を経て独立した小さな国です。

若き日本のジャーナリストが、東ティモールの若き歌うたいの青年との出会いきっかけに、その紛争の歴史と人々の懸命に生きる姿を記録した映画です。

大きな映画館ではやっていなかったのか、今回この映画を見れたことは大変貴重な機会でした。

上映会の最後に参加者同士の感想共有会があり、そこで話して感じた事をまとめてみました。

 

学んだこと①「傷付けられても絶対に傷付けない」という信念

東ティモールという国は、もともとティモール列島という一つの島国であり、16世紀にあった植民地支配によってインドネシアと分割され、紛争が起きるようになりました。

インドネシア軍から激しい攻撃を受けながらも、東ティモールの人々は、決して兵士や市民に危害を加えることはしませんでした。

彼らは、兵士達を捕らえた後、「僕たちはあなたたちを傷つけるつもりはない。お互いの自由を尊重しよう」と諭すことしかしなかったのです。

なぜ、そうしたのかというと、彼らには「たとえ傷付けられても、傷付けることはしない」という昔からの信念があったからです。

東ティモールの人たちは、憎しみを報復しても、負の連鎖が起き、決して平和になることはないという事を知っていたのだと思います。

普通であれば、愛する家族を殺されて、相手を許すなんて到底難しいことです。

しかし、彼らは、次世代の平和を作るために、今の自分たちが何をすべきかわかっていたのです。その聡明さにとても心を打たれました。

 

余談になってしまいますが、これは僕の好きな漫画「ONE PIECE」の魚人島編にて描かれた「受け継がない意志」にそっくりです。

人間と魚人の差別による憎しみ合いを後世に受け継いではいけないというシーンがあるのですが、東ティモールの人々の考え方もまさに一緒です。

また、少し前に実写化したディズニー映画「シンデレラ」も、最後はシンデレラが自分をいじめた女王を許す場面があります。

これもまさに、未来の平和のために、憎しみの連鎖を断つ行為だと思います。

 

学んだこと②共に歌い、大地とともに生きる

私はこの映画を観て、東ティモールの人々の重要なアイデンティティに、歌と大地があると気付きました。

この映画のキーパーソンである若き歌うたいのアレックスという青年は、ギターを担ぎ、いつも子ども達と歌を歌っています。

その姿は笑顔に溢れ、とても素敵です。

そんなアレックスが歌う歌には、とても力強いメッセージが込められています。

平和とは何か、そのために僕たちは何をすべきかをアレックスは音楽の力で強く訴えていました。

 

また、東ティモールの人々の伝統的な文化に、「テベ」というものがあります。

テベは、皆で一つの大きな円になり、足を踏みならしながら歌う文化です。

テベをすることにより、人々はお互いに団結され、強く平和を願うようになるのです。

紛争の最中、インドネシア軍も、このテベによって人々が団結することを最も恐れたそうです。

 

皆で輪になり、大きく大地を踏みしめながら一つの歌を歌う。

これがまさに東ティモールの人々の平和の象徴なのだと感じ、自然と心が笑顔になりました。

 

壮大な自然を大切に生きる東ティモールの人々は、大地の恵みを非常に重んじています。

そんな彼らの生き方に、都会に住んでいる僕にはなかなか感じられない、自然と人間がともに生きる生き方を教えてもらいました。

 

毎年行われている東ティモールフェスタというイベントで、毎回このテベをやるそうです。ぜひ体験して、人が繋がる一体感を感じてみたいと思いました。

東ティモールフェスタ2019 – 知って、味わって、つながる!timor-leste-fes.com

 

編集後記

この映画を見るまで、東ティモールという国は、まったく知りませんでした。

ですが、この映画をきっかけに東ティモールという国が少し身近になりました。

「カンタ!ティモール」は、もう上映はしていませんが、HPから自ら上映会を企画することもできます。

また、どこかで上映会が行われる可能性もあるので、東ティモール関連の団体のSNS等をフォローしておくと情報が得られると思います。

 

最後に宣伝で恐縮ですが、僕の友人にも東ティモールの活動している方がおります。

その方から、頂いた東ティモールハーブティーがとても美味しいので、そういったものから知ってみるのも良いかと思いました。

フェアトレードショップ ParMarche「パルマルシェ」 | コーヒー・紅茶・ハーブティー・ギフトwww.parmarche.com

 

以上で今回の記事は終わりになります。

最後までお読み頂きありがとうございました!!