Yusuke Fujita Official Blog

share my experience

井上先生のインタビューから考察する「SLAM DUNK」続編の可能性

f:id:yusukefujita21:20190612105159j:plain

 

皆様こんにちは。藤田優介です。

東京でイラストレーターとして活動しております。

 

趣味でブログを書いており、好きなことを中心に記事を更新しております。

 

前回は、井上雄彦先生の漫画「リアル」に関する記事を書きました。

yusukefujitaofficial.hatenablog.com

 

今回は、誰もが読んだことはある「SLAM DUNK」の続編はあるのか?という記事です。

多くの方が待ち望んでいるスラムダンクの続編。

いろんな方が自分なりに創作をして続きを書いたりしているほどです。

最近の井上先生の仕事の一つであるBリーグの選手との対談企画(朝日新聞社による企画)から、それに関する重要な情報がありましたので、それらをもとに考察してみました。

www.youtube.com

 

続編の可能性はあり得る

結論から言うと、続編の可能性はあり得ます

対談の中で、選手たちから井上先生への質問で、「続編はないのですか?」とよく聞かれます。

それに対して、井上先生もはっきりと明言はしていませんが、それを匂わせる発言はしているので、いくつかご紹介します。

 

まず一番重要な発言になったのが、伊藤達哉選手との対談での一言です。

普段全く漫画を読まない伊藤選手が唯一読んだ漫画がスラムダンクであり、一ファンとして「続編はないのですか?」と質問。

それに対しての井上先生の答えが「決してドアを閉じたわけではない」でした。

漫画家・井上雄彦さんと京都ハンナリーズの伊藤達哉選手が対談 (Bリーグ・主役に迫る) - YouTube

 

また、田中大貴選手との対談では、「やると決めているわけでもないし、やらないと決めているわけでもない。描きたいと思ったら描くと思う。」と正直な気持ちを打ち明けています。

田中大貴「スラムダンクの続きが見たい」 田中大貴選手と井上雄彦さんが対談 (Bリーグ・主役に迫る) - YouTube

 

また、篠山竜青選手との対談の中では、ポイントガードというポジションについて、描き切れなかった部分がある」との後悔を語っています。

ここについては、「リアル」の野宮を通して描こうとしているのかもしれないのですが、可能性はなくはないと言えます。

勝利導くプレー、田臥勇太から学んだ 川崎ブレイブサンダースの篠山竜青選手と井上雄彦さんが対談(Bリーグ・主役に迫る) - YouTube

 

続編の可能性は、日本のバスケ界の発展とともにある

要するに、井上先生次第ということなのですが、可能性は大いにありえそうです。

去年は、スラムダンクの新装再編版が発売されました。

 

「続編を見たかった」という声も多かったのですが、個人的にこの新装再編版の発売はまったくもって予想外でした。

発売が決まった時の井上先生のコメントは「ちょっと奴らを見たくなって」でした。

 

個人的見解ですが、これに至った経緯は、先述のBリーグ選手との対談企画による影響ではないかと感じています。

対談と同時に井上先生が選手のイラストを描いているのですが(これがまたカッコ良すぎる!)、バスケの絵をこんなに描いたのは久々だったのではないでしょうか。

それ以前は、「ガウディ」や「親鸞」といったバスケと離れた絵を描いていたので、久々にバスケの絵を描き始めたことが大きいと言えます。

 

そして、何よりも、Bリーグが発足し、日本バスケが新しい時代を迎えたことに加え、現役選手たちとの対談で、バスケについて熱く語ったことから、井上先生の中のバスケ熱が再燃したのだと思っています。

続編までには至らないまでも、新装再編版20冊の表紙を描き下ろすエネルギーにはなったのだと思います。

 

そして、先月には「リアル」が約4年半ぶりに連載再開となりました。

これも昨年の新装再編版の熱が伝染した勢いなのかもしれません。

 

井上先生の温めている想いに、日本バスケの熱が伝染したとき、作品が動き出すのではないかと思っています。

幸い、今日本バスケ界めちゃめちゃ熱いです!

Bリーグは、発足3年目の今年は、昨年に比べ、100万人も観客動員数が増えたそうです。僕もたまに試合を見に行きますが、こんなにバスケ見に来る人いるんだ!とびっくりしました。

実際に、会場で見た方が何倍も面白く、僕も毎回熱くなっています。

 

また、NBAで挑戦する渡邊雄太選手や、遂にNBAドラフトにかかる八村塁選手の活躍、男子バスケ日本代表の五輪出場等の素晴らしいニュースで、地上波のスポーツニュースやバラエティ番組にもバスケが取り上げられることが多くなった気もします。

これはバスケにあまり興味ない人も、感じている変化ではないでしょうか?

 

スラムダンクは、日本バスケがアメリカには到底及ばないと言われていた時期の作品です。唯一の続編である10日後の物語のタイミングで、田臥選手が日本人初のNBA選手となりました。


現在は、日本人でもNBAに行ける人材が増えてきて、これからNBAで活躍する日本人は絶対増えていきます。

そんな時代を迎えた中、井上先生が何を思い、考えるのか、そこが非常に重要になってくると考えます。

 

先にリアルを再開したことから、今途中にある作品から描いていくのかもしれませんが、いつどのタイミングで描くかは全く予想がつきません。

そもそも「バガボンド」の「リアル」も同時に連載していましたし。

 

個人的には、続編があればあるでめちゃめちゃ嬉しいですが、なくても井上先生がすべてを出し切れたのなら良いと思っています。

 

まだまだバスケ界の第一線で活躍されている井上先生、本当に流石です。

もしかしたら、次の世代にバトンを渡すこともあるかもしれませんが、個人的にはこれからの日本バスケの発展にも、井上先生の存在は大きく貢献すると思っています。

対談の中でも多くの選手が「スラムダンクを読んでバスケを始めた」「スラムダンクを読んで頑張ってきた」と発言しています。

つまり「SLAM DUNK」がなかったら、今の日本のバスケはなかったと言っていいと思います。

 

本当に素晴らしい漫画である「SLAM DUNK」。

いつまでも読み返し語りながら、井上先生の作品を楽しんでいきたいですね。

 

貴重なお時間、最後までお読み頂きありがとうございました!!

 

B′(ビー・ダッシュ) B.LEAGUE × 井上雄彦 (週刊朝日ムック) 

井上先生とBリーガーたちの対談と井上先生描き下ろしイラストが収録されたムックです。発足から毎シーズン後に刊行されていて、井上先生ファンおすすめの書です。